ジャック・デュラン(Jacques Durand)は、2008年にフランス・パリ出身の著名アイウェアデザイナー、ジャック・デュラン氏が自身の名を冠して立ち上げたブランドです。
ブランドの背景と哲学
- ジャック氏は、70年代からアラン・ミクリやスタルクアイズ(Starck Eyes)など数々のブランドの立ち上げやプロダクトマネジメントを担当してきたベテラン。
- 「タイムレス」(時代を超える)をコンセプトに、無駄をそぎ落としたフラットフロントや、独自のマットなヘアライン仕上げなど、ミニマルながらも個性あるデザインを追求。
- 素材や製造工程のトレーサビリティも重視し、イタリアでのハンドメイド製造を基本としています 。
デザイン&素材のこだわり
- 表面のみをブラッシングして艶を落とすマット加工は、生地の厚みと合わせて視覚に“静かなる存在感”を与えます。
- フレームの裏や底面に刻印されるブランド/モデル名などの細部デザインに気配りがあり、職人技が光ります 。
- イタリア製高品質アセテートや金属パーツを採用し、耐久性と装着感に優れたフレームを実現。
リリースモデルと注目度
- PAQUES(パーク)シリーズ
- キーホール型ブリッジ、太めのセルロースアセテート、マット仕上げが特徴。
- 中でも「PAQUES L 506」はジェネリックモデルで、俳優の役所広司さんや、音楽家・坂本龍一さんが愛用していたことで大きな話題に。
- 坂本龍一さんはマットブラック(col.002)やべっ甲(col.021)カラーをよく着用し、いまなお人気。
- その他、LEVANT M 168やPlus is+など、ボストン型・コンビネーション・ハンドメイド/受注生産モデルが多数展開されています。
サステナビリティと社会貢献
- 持続可能な素材と生産プロセスへの取り組みがあり、バイオアセテートなど環境配慮型素材の導入によって、使い捨て文化に抗う姿勢が見られます。
総まとめ
Jacques Durandは、「フレンチ・ミニマル×クラシック」の融合を体現する名品揃いのブランドです。
厚手のアセテート素材に施されたマットな質感と、キーホールブリッジのクラシックデザインは、坂本龍一さんのような名だたる著名人にも支持されるほどの存在感を放ちます。中古市場でも人気が高いブランドです。